研究課題/領域番号 |
17K16237
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
植松 有里佳 (沼田) 東北大学, 大学病院, 特任助手 (70735779)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | Pelizaeus-Merzbacher病 / オリゴデンドロサイト |
研究実績の概要 |
研究の対象となるPelizaeus-Merzbacher病(PMD)は、PLP1遺伝子変異により発症する先天性大脳白質形成不全症である。中でも重症型を示すPLP1遺伝子点変異では、小胞体ストレスを抑制することが、オリゴデンドロサイトのアポトーシスを抑制し、症状を改善すると考えられている。しかし、有効な治療法は未だない。本研究では、我々がこれまでの研究から見出した、小胞体ストレスを改善させる可能性のある食品由来の15種類の化合物を用いて、オリゴデンドロサイトでのアポト―シスの抑制効果を検討し、PMD治療薬の簡便なスクリーニング法を開発することを目的としている。この目的のために、PMDの病態をin vitroで再現するPLP1遺伝子変異を導入したオリゴデンドロサイトの初代培養系を確立することが必要である。本年度は、研究代表者が、2017年5月から産休のために、11ヶ月間研究を中断した。そのために、約1ヶ月のみの研究期間であった。この1ヶ月間に、オリゴデンドロサイト初代培養を4回試みた。初代培養系の確立には、培養に用いるプレートや試薬、胎児マウスの週齢などを検討することが必要であり、安定的に培養系が作成できるように、これらの検討を行った。試薬の濃度、マウスの週齢については、検討し、最良の条件を得ることができた。しかし、使用するプレートのコーティングについての検討はさらに必要と考えられ、今後の課題である。また、培養に用いるプレートのコーティングについては、研究協力者と情報交換を行い、検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2017年5月から産休のため、11ヶ月間研究が施行できない状況があったため。 2018年度から再開を予定している。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、オリゴデンドロサイトの初代培養の確立を再度開始し、PMDの病態を改善する候補である食品成分由来の15種類の化合物の中から、PMD培養モデルでオリゴデンドロサイトのアポトーシスを抑制する化合物を二次スクリーニングする。さらに、得られた候補化合物が小胞体ストレスに関与するどの細胞内シグナルに作用しているのか、ウエスタンブロットやリアルタイムqPCR等を用いて解析する。
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次年度使用額が生じた理由 |
2017年度は、5月から3月まで11ヵ月間、産休と育休で研究を行うことができなかったため。
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