家族性がんは数十種類が報告されており、遺伝子変異が同定された患者や疾患群に関しては有用なスクリーニング法や治療法の呈示がされている。日本人小児がん患者ではこれまで報告はなく、臨床応用は実現していない。小児がんや家族性がんと診断された患者を対象とし、胚細胞系列遺伝子解析(44~132個のがん関連遺伝子のターゲットリーシクエンス)を行った。小児がん・家族性腫瘍患者190名の解析を行った。患者一人当たりのまれなバリアントは平均49個。全体の解析のうち、nonsense variant は16個、in/del variantは全体で35個、splice site variantは11個検出された。
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