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2018 年度 研究成果報告書

小児再生不良性貧血におけるクローン性造血の網羅的遺伝子解析

研究課題

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研究課題/領域番号 17K16248
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 小児科学
研究機関名古屋大学

研究代表者

成田 敦  名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (20625149)

研究協力者 高橋 義行  
村松 秀城  
奥野 友介  
中杤 昌弘  
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワード再生不良性貧血 / 発作性夜間血色素尿症
研究成果の概要

小児再生不良性貧血(AA)の57症例を後方視的に解析した。観察期間中に5例がPNHを発症し、10年累積発症率は10.2% (95% CI, 3.6%-20.7%)であった。AA診断時とPNH発症時の検体をターゲットシーケンス解析した結果、AA診断時には遺伝子変異を認めなかったが、PNH発症後にPIGA遺伝子変異を全例で検出した。
小児AA患者41症例について全エクソーム解析を実施した。複数例に同定された変異遺伝子の中に新規遺伝子X(2例)を認めた。追加検討で小児AA140症例のうち8症例(6%)に遺伝子X変異を同定した。遺伝子Xの変異部位は同一であることから、機能獲得型変異であると考えられた。

自由記述の分野

小児血液腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

小児再生不良性貧血(AA)に発作性夜間血色素尿症(PNH)が合併することが知られている。我々は小児AA患者57例をの長期予後を調査したところ、観察期間中に5例がPNHを発症しており、10年累積発症率は10.2% (95% CI, 3.6%-20.7%)であった。また、AAからPNHを発症した5例では、AA診断時のフローサイトメトリーで微小PNH血球が全例で陽性であった。AA診断時とPNH発症時の検体をターゲットシーケンス解析した結果、AA診断時にはPIGA遺伝子変異を認めなかったが、PNH発症後にPIGA遺伝子変異を全例で検出した。

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公開日: 2020-03-30  

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