患者検体を用いた実験から、家族性地中海熱(FMF)患者の単球とマクロファージはIL-1bの分泌において表現型が異なることを明らかにした。患者単球からのIL-1b分泌はコルヒチンにより抑制されない一方、患者マクロファージからのIL-1b分泌はコルヒチンにより抑制された。また患者マクロファージは健常者より多くのIL-1bを分泌した。次に患者iPS細胞よりマクロファージを作製し、末梢血由来マクロファージの表現型を再現した。最後に疾患原性が不明のMEFV変異を発現した遺伝子改変マクロファージを作製し、IL-1b分泌亢進の有無を評価した。これにより、種々のMEFV変異を評価する土台を確立した。
|