ステロイド抵抗性ネフローゼ症候群に対する次世代シークエンサーを用いた解析結果から、日本における遺伝性ネフローゼ症候群の割合を明らかにすることができた。遺伝性ネフローゼ症候群の中には特別な治療によって腎予後を改善できる遺伝子も含まれており、診断する意義が高いと考えられた。 TRPC6に対する機能解析については、正常のTRPC6遺伝子導入を行ったヒト由来細胞でCa influxを行った結果、Larixyl Acetateによって細胞内Ca濃度上昇が抑制された。Larixyl AcetateがTRPC6遺伝子異常例に対する新薬となる可能性が考えられた。
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