研究課題
若手研究(B)
有熱性けいれん重積後に意識障害で来院した15 歳未満の小児を対象に、超急性期より脳波計測、MRI画像撮像を行った。このうちけいれん重積型二相性脳症(AESD)を発症した患者の特徴を探るべく解析を行った。長時間NIRSモニタリングについてはアーチファクトの混入、頭皮の褥瘡などの問題が生じることが分かり、実施を中断した。急性期から回復期の予測因子とAESD後に発症するてんかんの特徴を明らかにし、Epilepsy Res誌に報告した。
小児神経学、小児救急
急性脳症の国内発症数は年間推定400~700名、この中でAESDは最も頻度が高く、年間100~200人であり、小児神経学領域で最重要課題である。また本疾患については本邦からの報告がほとんどである。本研究ではAESD病変のMRI定量的解析を行い、急性期病変が広く萎縮が強い症例ほど遠隔期にてんかん発症しやすい傾向があることを明らかにした。