小児48例に同種造血幹細胞移植(all-HSCT)を実施した。all-HSCT前、後day7、10、12、14、21の血漿検体をLuminexで各種炎症性、非炎症性サイトカインを測定し、白血病36名の解析を行った。11名が生着症候群(ES)と診断。ES発症群と非発症群を比較し、移植後10日目と12日目において両群間で複数のサイトカインに有意差を認めた。早期のGVHD発症群と非発症群において、複数のサイトカイン値に変動を認めた。ES発症に関連したサイトカインとall-HSCT後早期のGVHD発症に関連したサイトカインは異なっており、同サイトカインの違いにより、両者を鑑別できる可能性が示唆された。
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