小児けいれん重積に対する急性期治療の第一選択であるベンゾジアゼピン治療の問題点を指摘するとともに、新規治療としてNKCC1ブロッカーであるブメタニドとベンゾジアゼピンとの併用使用の有効性について調べた。 我々のけいれん重積モデルではベンゾジアゼピン投与後に恐怖記憶の異常の改善を認めず、ベンゾジアゼピンとブメタニドの併用にて改善をした。また、われわれのけいれん重積モデルにおいてNKCC1/KCC2の優位な変化が認められた。 また、小児けいれん重積データベースを構築し、軽症例へのGABA-Aレセプター抑制系の抗けいれん薬の過量投与が後遺症の重症化につながっていることを確認した。
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