研究課題
本年度は、hAFSの早産脳障害のモデルとしてリポポリサッカライド(LPS)誘発性新生仔敗血症モデルラットを用いて、hAFSの治療効果を検討した。具体的には、生後3日目のSDラットを用いてLPS誘発性新生仔敗血症モデルラットを作成し、hAFSを腹腔内投与し治療効果を検討した。その結果、非治療群では生存率が約50%であったが治療群では約80%の生存率に有意に上昇した。また、脳神経系細胞の炎症変化をはじめ全身臓器(脳、肺、肝臓、腎臓)の炎症性障害を有意に軽減することを見出した。現在、脳、肺、肝臓、腎臓の病理組織像解析や、治療のメカニズムについて免疫学的な観点を中心に検討を行っており、これらの結果も踏まえて影響力のある国際学会での学会発表や英文雑誌への論文投稿を行う予定である。さらに、長期生存したLPS誘発性新生仔敗血症モデルラットを用いて、治療群、非治療群の間で、運動能や認知能などの表現系の差異について検討し、早産脳障害に対するhAFSの長期的な治療効果を明らかにする計画である。
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Jpn J Med Ultrasonic.
巻: 46 ページ: 83-84
10.3179/jjmu. JJMU. A. 124. Epub 2018 Oct 29.
Endocr J
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10.1507/endocrj. EJ18-0575.