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2018 年度 研究成果報告書

創傷治癒における上皮系幹細胞のダイナミクス

研究課題

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研究課題/領域番号 17K16317
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 皮膚科学
研究機関北海道大学

研究代表者

夏賀 健  北海道大学, 大学病院, 講師 (70645457)

研究協力者 渡邉 美佳  
藤村 悠  
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワード創傷治癒
研究成果の概要

表皮を選択的に除去した創傷においては、HE染色において創傷作成24時間後には1-3層の上皮化が見られた。α6インテグリンを発現する表皮基底層はこの時点で認められており、再上皮化した層の細胞は汎ケラチンで染色された。表皮顆粒層への分化を示すロリクリンの染色は創傷作成48時間後でみられないが、72時間後には確認された。HE染色でも創傷作成48時間後で顆粒層がみられないものの、72時間後には認められるため、この時点で最終的な上皮化が完了する。また、lineage tracingで毛包上部幹細胞の娘細胞が創傷の上皮化に関与することが解明された。

自由記述の分野

皮膚科学分野

研究成果の学術的意義や社会的意義

創傷は、病原体の繁殖に伴い感染母地となるとともに、皮膚癌の発生基点ともなりうることから、人類の健康維持において制御すべき非常に重要な疾患である。本研究で確立した実験系は、実験動物を使いつつ、再現性のある表皮選択的除去が可能であり、新しい創傷実験である。この方法をlinage tracingや薬物投与実験と組み合わせることで、上皮創傷の治癒促進因子を探索することが可能となる。特に、転倒の頻度が高い高齢者の皮膚創傷や、自己免疫性・遺伝性水疱性疾患などの患者に対する治療法開発へとつなげることができる。

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公開日: 2020-03-30  

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