表皮を選択的に除去した創傷においては、HE染色において創傷作成24時間後には1-3層の上皮化が見られた。α6インテグリンを発現する表皮基底層はこの時点で認められており、再上皮化した層の細胞は汎ケラチンで染色された。表皮顆粒層への分化を示すロリクリンの染色は創傷作成48時間後でみられないが、72時間後には確認された。HE染色でも創傷作成48時間後で顆粒層がみられないものの、72時間後には認められるため、この時点で最終的な上皮化が完了する。また、lineage tracingで毛包上部幹細胞の娘細胞が創傷の上皮化に関与することが解明された。
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