研究課題/領域番号 |
17K16334
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
宇都宮 夏子 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 医員 (50792090)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 皮膚診断学 |
研究実績の概要 |
LiPとLSAの2疾患において、以下の主軸となる3つのステップを各年度ごとに具体化していく。1)両疾患のモデルマウスを作製: ECM1遺伝子のコンディショナルノックアウトによるLiPモデル、抗ECM1抗体の投与によるLSAモデルを各々樹立する。2)2疾患のモデルマウスを用いて、in vivoにおけるECM1の機能を詳細に解析する。3)ヒトLiPとLSAへの臨床応用を試みる: LiP患者へのECM1遺伝子の組織特異的な導入による遺伝子治療、一方でLSA患者ではECM1抗体をマーカーとする血清診断法ならびに本抗体を除去する治療デバイスの新規開発を試みる。LiPモデルマウスの作製と、臓器・発生段階特異的なECM1の機能を解析することを目的としている。ヒトLiPの臨床病型を反映するモデルマウス作製の具体的な手法として、既存のECM1ノックアウトマウスが全て致死に至る経験を踏まえ、以下の独立した3系統でECM1遺伝子の欠損状態を樹立することを目的として実験を行っている。①ヒトLiPの臨床像を反映する皮膚や諸臓器に特異的なECM1遺伝子の発現を制御するため、コンディショナル・ノックアウト法(Cre-loxPシステム)でECM1遺伝子欠損マウスを作製する。②上記の臓器特異性の評価に加え、実際にヒトLiP患者で同定されたECM1遺伝子変異(ミスセンス点突然変異)が集積するホットスポット領域を欠失させたマウスを作製する。③Creリコンビナーゼの投与時期を変えることで、マウスの発生段階に応じたECM1遺伝子の欠損が及ぼす表現型の違いを評価する。本研究ステップの最大の利点は、ECM1欠損による胎生期での致死を回避し、ヒトLiP患者の表現型により近似したモデルマウスを再現できる可能性を追及していることにある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
Molecular実験の結果がではじめている。
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今後の研究の推進方策 |
①ヒトLiPの臨床像を反映する皮膚や諸臓器に特異的なECM1遺伝子の発現を制御するため、コンディショナル・ノックアウト法(Cre-loxPシステム)でECM1遺伝子欠損マウスを作製する。 ②上記の臓器特異性の評価に加え、実際にヒトLiP患者で同定されたECM1遺伝子変異(ミスセンス点突然変異)が集積するホットスポット領域を欠失させたマウスを作製する。 ③Creリコンビナーゼの投与時期を変えることで、マウスの発生段階に応じたECM1遺伝子の欠損が及ぼす表現型の違いを評価する。
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