抗精神病薬が胃排出能亢進を介して食欲増加の副作用に関与しているという可能性を研究した。抗精神病薬開始前後で、胃排出能検査を行い統計解析する予定であった。結果的にはサンプリング数11例(抗精神病薬内服5例、未内服・健常者6例)に留まり、統計解析は行えなかったが、抗精神病薬内服と未内服・健常者間で胃排出能の曲線は異なる印象はあった。 また未内服時の統合失調症症例自体が希少だったが、一患者において、抗精神病薬内服開始前後の二点でサンプリングを行えた。一例の中での比較だが、抗精神病薬内服前後で、胃排出能の変化を疑う所見があり、第115回日本精神神経学会学術総会で症例報告の発表を行った。
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