研究課題/領域番号 |
17K16370
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
杉本 篤言 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任講師 (40757556)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / 視線認知 / 反復常同性 / 脳磁図 / 抑制系 / Go/no-go課題 |
研究実績の概要 |
昨年度までに開発した反復常同性課題に加え、抑制系課題の1つであるGo/no-go課題としてのるぷろライトシステムズ社製のADHD Test Programを使用して、MEG測定を行える環境を整備した。昨年度までにパイロットデータを収集していた3名に加え、さらに5名の被検者でパイロットデータを収集し、作成した課題で目的とする脳活動が測定可能であるか検討を行った。 また視線認知課題については「小児の精神と神経」誌に実験系の確立についての論文を投稿し受理された(印刷中)。内容としては、視線での方向指示に従って被検者が視線を移動させた場合(Gaze条件)と、社会的意味付けを持たない矢印での方向指示に従って視線を移動させた場合(Arrow条件)において、上側頭溝(STS)付近の反応が前者のみで見られたことから、作成した課題により視線認知における脳活動性を捉えることができ、今後この課題を用いてASD患者と健常対照群での視線認知における脳活動の違いを同定することが期待できる、というものである。 R1年9月にMEGガントリー(臥位・座位を変更しての測定のために機器の向きを動かす装置)の不具合のため座位での測定ができなくなり、臥位で鏡越しにスクリーンを見ながら測定を行う工夫などをしていたが、R2年1月にようやく修理ができ、座位での測定が可能となった。またCOVID-19感染拡大の影響によりR2年3月から西新潟中央病院での測定ができなくなっていた(研究目的での外部の人間の出入りを制限)が、同6月より測定を再開できた。これらの阻害要因によりASD患者群および健常対照群の測定が大幅に遅れており、(F-14)補助事業期間延長承認申請書を提出した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
R1年9月にMEGガントリー(臥位・座位を変更しての測定のために機器の向きを動かす装置)の不具合のため座位での測定ができなくなり、臥位で鏡越しにスクリーンを見ながら測定を行う工夫などをしていたが、R2年1月にようやく修理ができ、座位での測定が可能となった。またCOVID-19感染拡大の影響によりR2年3月から西新潟中央病院での測定ができなくなっていた(研究目的での外部の人間の出入りを制限)が、同6月より測定を再開できた。これらの阻害要因によりASD患者群および健常対照群の測定が大幅に遅れており、(F-14)補助事業期間延長承認申請書を提出した。
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今後の研究の推進方策 |
COVID-19の感染拡大予防の観点から被検者のMEG測定にも制約がある状態ではあるが、感染予防に最大限配慮しつつ、ASD患者群および健常対照群の測定を可能な限り迅速に進める。また現在すでに得られているパイロットデータから可能な解析等を行い、実験系の確立についてなどの論文化を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
R1年9月にMEGガントリー(臥位・座位を変更しての測定のために機器の向きを動かす装置)の不具合のため座位での測定ができなくなり、臥位で鏡越しにスクリーンを見ながら測定を行う工夫などをしていたが、R2年1月にようやく修理ができ、座位での測定が可能となった。またCOVID-19感染拡大の影響によりR2年3月から西新潟中央病院での測定ができなくなっていた(研究目的での外部の人間の出入りを制限)が、同6月より測定を再開できた。これらの阻害要因によりASD患者群および健常対照群の測定が大幅に遅れており、(F-14)補助事業期間延長承認申請書を提出した。 COVID-19の感染拡大予防の観点から被検者のMEG測定にも制約がある状態ではあるが、感染予防に最大限配慮しつつ、ASD患者群および健常対照群の測定を可能な限り迅速に進める。また現在すでに得られているパイロットデータから可能な解析等を行い、実験系の確立についてなどの論文化を行う。
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