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2020 年度 実績報告書

脳磁図(MEG)による自閉スペクトラム症の反復常同性とその制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K16370
研究機関新潟大学

研究代表者

杉本 篤言  新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任講師 (40757556)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード自閉スペクトラム症 / 視線認知 / 共同注意 / 脳磁図 / MEG / 反復常同性
研究実績の概要

昨年度作成した視線認知課題を用いて、自閉スペクトラム症(ASD)群8名、定型発達(TD)群13名の脳磁図(MEG)測定を行った。数値計算ソフトMatLab上で使用可能な画像解析ソフトSPM12を用いて、MEGで測定した磁場情報、MRIで測定した各個体の脳構造情報、さらにMontreal Neurological Institute(MNI)標準脳の情報をコンピュータ上で統合・解析し、分布電流源推定を行い標準脳上に電位情報を展開した。この被検者のうち代表的なケースのパイロットデータの解析結果を提示し、作成した視線認知課題がASD群とTD群の差異が検出可能であると確認したことを報告した(村松, 杉本, 吉永ら. 小児の精神と神経60(4):299-307. 2021)。
さらに、MatLab上で使用可能な画像解析ソフトBrainstormを用いて、両群の統計的差異を検出できる時間帯と部位を特定した。複数の時間帯および部位において、TD群が優位に高い活動性を示しているところと、逆にASD群が優位に高い活動性を示しているところが検出されており、今後、論文化して報告予定である。
反復常同性課題については、これまで作成していた視覚刺激課題を応用して、インターネット・ゲーム障害(IGD)群と健常対象(HC)群の被検者にMEG測定行う研究に引き継がれた。IGD群に対してはグループ心理療法による治療群と待機群に無作為割り付けを行うRCTを行い、治療群と待機群の比較、治療群の治療前後比較、IGD群とHC群の比較などを行う計画である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 視線認知課題遂行時の脳内活動計測─自閉スペクトラム症の病態解明に向けて─2021

    • 著者名/発表者名
      村松 優希、杉本 篤言、吉永 清宏、林 剛丞、江川 純、飯島 淳彦、染矢 俊幸
    • 雑誌名

      小児の精神と神経

      巻: 60 ページ: 299~307

    • DOI

      10.24782/jsppn.60.4_299

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Resequencing and association analysis of GAP43 with autism spectrum disorder and schizophrenia in a Japanese population2021

    • 著者名/発表者名
      Arta Reza K.、Watanabe Yuichiro、Inoue Emiko、Nawa Yoshihiro、Morikawa Ryo、Egawa Jun、Kushima Itaru、Igeta Hirofumi、Hoya Satoshi、Sugimoto Atsunori、Tanra Andi J.、Ozaki Norio、Someya Toshiyuki
    • 雑誌名

      Research in Autism Spectrum Disorders

      巻: 82 ページ: 101729~101729

    • DOI

      10.1016/j.rasd.2021.101729

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Non-Linear Pharmacokinetics of Atomoxetine in Adult Japanese Patients With ADHD2020

    • 著者名/発表者名
      Sugimoto Atsunori、Suzuki Yutaro、Orime Naoki、Hayashi Taketsugu、Egawa Jun、Sugai Takuro、Inoue Yoshimasa、Someya Toshiyuki
    • 雑誌名

      Journal of Attention Disorders

      巻: 24 ページ: 490~493

    • DOI

      10.1177/1087054716661235

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 増刊号 精神科作業療法 第1章 総論 5 DSM-ⅣからDSM-5への変更点2020

    • 著者名/発表者名
      吉永 清宏、杉本 篤言、江川 純、染矢 俊幸
    • 雑誌名

      作業療法ジャーナル

      巻: 54 ページ: 756~762

    • DOI

      10.11477/mf.5001202175

  • [学会発表] 非定型的な症状を呈したトラウマ治療症例のケースシリーズ.2020

    • 著者名/発表者名
      杉本篤言, 吉永清宏, 林剛丞, 江川純, 細木俊宏, 染矢俊幸
    • 学会等名
      第116回日本精神神経学会
  • [学会発表] 視線認知課題遂行時の脳内活動計測 -自閉スペクトラム症の病態解明に向けて-2020

    • 著者名/発表者名
      村松優希, 杉本篤言, 吉永清宏, 山田千沙, 江川純, 飯島淳彦, 染矢俊幸
    • 学会等名
      令和2年度新潟精神医学会

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公開日: 2021-12-27  

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