研究課題
成長円錐のリン酸化プロテオミクスにより同定された神経発達に重要なタンパクリン酸化部位のうち、統合失調症および自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder; ASD)のリスク遺伝子であるGAP-43遺伝子の機能解析を進めている。ヒトASD患者において同定され、in silico解析により遺伝子機能に強い影響を与えていると予測されたGAP43遺伝子のAsp23Gly変異のプラスミドベクターを作成した。そして、この変異をHela細胞にリポフェクション法を用いて導入し、抗GAP43抗体を用いて免疫組織学的に観察した。その結果、Asp23Gly導入細胞は野生型GAP43導入細胞に比べて、GAP43の核周囲の発現が少ないという所見を得た。
3: やや遅れている
研究代表者が総合病院に転勤のため臨床業務で多忙となり、予定通りに研究を遂行することが困難であった。
共同研究している基礎研究室との連携をより密にして協力を得つつ本研究計画を進めていく。
前年度の研究の進行に遅れが生じたため、次年度の研究のために予算を残す必要があった。
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Progress in Neuro-Psychopharmacology and Biological Psychiatry
巻: 83 ページ: 33~41
10.1016/j.pnpbp.2018.01.001