研究実績の概要 |
我々が自閉症ヒト患者のDNAサンプルにおけるGAP-43遺伝子のエクソンシーケンスにより同定したin silico解析(Polyphen-2およびSIFT)において機能的に有害と判定された稀なミスセンス変異(rs561268447)の機能解析を進めている。GAP-43遺伝子のrs561268447の変異を加えた培養神経細胞のシナプス数の変化を確認するために、High Content Screeningを用いてシナプス数を自動的にカウントする実験系の確立を行った。 シナプス発達および精神神経疾患に関連が報告されているKinase (TAOK2i, TNIKi, CDKL5i, LRRKi, GAKi, AKTi, RO48)に注目し(Crino, 2015; Duchon and Herault, 2016; Baltussen et al., 2018)、それらの同一のKinaseに複数のinhibitor候補があるLRRK2i(LRRK2-IN-1, JH-II-127, MLi-2, GSK2578215Aの4種類)や特異的なNegative control(SGC-GAKi-1に対するSGC-GAKi-1N)が入手可能な場合はそれらも添加した。結果全てのKinase inhibitorにおいて(それぞれn=6)DMSOのみ添加のコントロール(n=30)に比してシナプス数が有意に増加していた。
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