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2019 年度 実施状況報告書

成長関連タンパク43(GAP43)の神経発達障害への影響

研究課題

研究課題/領域番号 17K16371
研究機関新潟大学

研究代表者

井上 絵美子  新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (80726323)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード自閉症 / GAP-43 / シナプス / ハイコンテントスクリーニング
研究実績の概要

我々が自閉症ヒト患者のDNAサンプルにおけるGAP-43遺伝子のエクソンシーケンスにより同定したin silico解析(Polyphen-2およびSIFT)において機能的に有害と判定された稀なミスセンス変異(rs561268447)の機能解析を進めている。GAP-43遺伝子のrs561268447の変異を加えた培養神経細胞のシナプス数の変化を確認するために、High Content Screeningを用いてシナプス数を自動的にカウントする実験系の確立を行った。 シナプス発達および精神神経疾患に関連が報告されているKinase (TAOK2i, TNIKi, CDKL5i, LRRKi, GAKi, AKTi, RO48)に注目し(Crino, 2015; Duchon and Herault, 2016; Baltussen et al., 2018)、それらの同一のKinaseに複数のinhibitor候補があるLRRK2i(LRRK2-IN-1, JH-II-127, MLi-2, GSK2578215Aの4種類)や特異的なNegative control(SGC-GAKi-1に対するSGC-GAKi-1N)が入手可能な場合はそれらも添加した。結果全てのKinase inhibitorにおいて(それぞれn=6)DMSOのみ添加のコントロール(n=30)に比してシナプス数が有意に増加していた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

遺伝子変異に対する表現型をHigh Content Screeningによるシナプス数カウントに変更して、その実験系を確立するために予定よりも時間を要した。

今後の研究の推進方策

GAP-43遺伝子のrs561268447の変異を導入した培養神経細胞についてシナプス数の変化を確認する。そして、変化があればその変化を元に戻す治療薬候補となる化合物についての探索を行う。まずは、予備実験で用いたKinase inhibitorによる変化を確認する。

次年度使用額が生じた理由

本年度は遺伝子変異に対する表現型をHigh Content Screeningによるシナプス数カウントに変更したため、実際に機能解析するための予算を次年度に繰り越す必 要があった

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 無症候性に進行し躁症状で発見された神経梅毒の一例2019

    • 著者名/発表者名
      井上絵美子, 谷卓, 小澤鉄太郎, 寺島健史, 湯川尊行, 有波浩, 恩田啓伍, 染矢俊幸
    • 学会等名
      第115回日本精神神経学会

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公開日: 2021-01-27  

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