研究課題
若手研究(B)
本研究課題では、ギャンブル障害患者及び健常対照群を対象として、各種脳画像を撮像し、臨床指標や行動実験課題の結果などとの関連を調査し、ギャンブル障害の病態を明らかにすることを目的とした。ギャンブル障害の脳ネットワークや意思決定障害の一端が明らかとなった。こうして得られた知見を国内外の学会に発表したり論文化するのみならず、一般向けの講演も積極的に行いアウトリーチにも尽力した。
嗜癖, 行動嗜癖, 依存症, 神経画像学
ギャンブル障害患者を対象とした本研究のような研究は物質依存症などのそれと比較しても数が少なく、未解明な部分が多い。そのような中で本研究の結果はギャンブル障害の病態解明に新たな角度から光を投げかけるものであり、ギャンブル障害と共通した基盤を持つと考えられる物質依存症の病態解明にも寄与する。また、物質依存症の病態のうち依存物質利用の影響とそれ以外を切り分けることにも資するものである。社会的には疾患の啓蒙にも役立つものであると考えられる。