本研究では、マイクロRNAを介した遺伝子発現調節機構とストレス適応機構との関連を検討した。その結果、B6マウスはストレス負荷による行動変容を認めなかった。一方、BALBマウスはストレス負荷後に社交性が低下していた。次に、2系統のマウスのストレス負荷後の内側前頭前野マイクロRNA発現変動をsmall RNA-seq法により検討した。その結果、ストレス耐性マウスに特徴的なマイクロRNAを9種類、ストレス感受性マウスに特徴的なマイクロRNAを17種類抽出できた。本研究によって、ストレス適応マウスと不適応マウスに特異的に発現変動するマイクロRNAを抽出することができた。
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