思春期における発達障害とインターネット依存に関して一定の見解を得た。自閉スペクトラム症患者55例(10~19歳)を対象に、患者およびその両親に対し質問を行った。主な結果として、55例中25例がインターネット依存を有していたことがわかった。また、インターネット依存群は、非依存群と比較しADHD症状が認められた。インターネット依存群は、非依存群と比較し、携帯ゲームの使用頻度が高かった。以上より青年期ASDでは、ADHD症状がインターネット依存と強く関連していた。ADHD症状を有する青年期ASD患者では、インターネット依存に対する、より強固な予防と介入が必要であることがわかった。
|