研究課題/領域番号 |
17K16390
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
千葉 悠平 横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (50722500)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | NMDA受容体脳炎 / 神経免疫 / MRI / DTI / 橋本脳症 / NPSLE |
研究実績の概要 |
H29年度は、まず、MRI撮影体制を構築するために、当院放射線医学教室や、当院MRI室との連携が必要であった。当院のMRIは、GE MEDICAL SYSTEMS DISCOVERY MR750wであり、3T MRIである。撮影条件の設定については、Volumetryは、T1強調画像により、Repetition time: 7.632ms、Echo time: 2.744ms、Inversion time: 400ms、Flip angle: 15°、1mm3; isotropic voxelsで行った。また、DTI画像は、Echo-planar imaging で、Repetition time 17000ms、Echo time: 95.1ms、2.2mm slice thickness, 73 axial slicesで行った。そのほか、Flair画像も撮影している。 当院の、3T MRIは、当科以外にも、いくつもの診療科が使用しているため、頻回の撮影を行うことは、時間的制約があり困難である。また、研究目的で、緊急の撮影を行うことは困難である。そのため、当院神経免疫外来通院中で、すでに抗NR1、NR2抗体陽性であることがわかっている難治性精神疾患患者だけでなく、精神症状の出現に免疫学的異常が想定されるNPSLE患者、橋本脳症患者、神経ベーチェット病患者を対象に加え、慢性期における、MRIを撮影することとした。これにより、対象患者の全体的機能を修正版Rankin scaleで評価し、全体的な神経線維の平均拡散能との相関を検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現在、MRIは7例で撮影している。3年間で50例を予定しているので、若干の遅れがあるが、初年度はMRI撮影体制の確立に時間がかかったため、許容範囲と考えている。 継続して対象患者をリクルートする予定である。
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今後の研究の推進方策 |
H30年度も、引き続き、対象患者のリクルートおよびMRI撮影を継続する。また、同時に結果の整理を行い、随時学会発表、論文作成に入る予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
物品費については、PCが、低価格で高性能のものを購入したため、予算の差額が生じた。その他については、新規患者から、抗NR1、抗NR2抗体を測定する件数が少なかったため。また、現在対象者がまだ少数であるため、費用が掛からなかった。未使用分は、来年度に持ち越し、対象患者の抗体測定費用に充当する。
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