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2021 年度 実施状況報告書

難治性精神疾患における抗NMDA受容体抗体と脳神経線維構造の関連について

研究課題

研究課題/領域番号 17K16390
研究機関横浜市立大学

研究代表者

千葉 悠平  横浜市立大学, 医学研究科, 客員講師 (50722500)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワードMDA受容体抗体 / 神経免疫 / MRI DTI / 橋本脳症 / NPSLE
研究実績の概要

令和3年度は、COVID-19感染症流行のため、緊急事態宣言の影響や感染防止の観点から、申請者が大学に出勤する日数の減少や、患者の来院回数の減少があり、新規リクルートはほとんど行うことができなかった。MRI画像解析については、米国アルツハイマー病データベースであるADNIのデータを利用して健常者データを用いて、当院神経免疫外来通院中の自己免疫性精神病患者についてデータ解析を行った。結果、回復が遅れている患者においては、回復がみられた患者と比較して、脳の複数の部分で、MD値が大きくなっていることが明らかとなり、脳微細構造の異常を指摘していると考えられた。この結果は、令和3年9月に行われた、日本精神神経学会にて、シンポジウム等で、発表した。その後、論文投稿を予定している。
また、経験した症例の長期経過を追いかけることができたため、令和4年6月に行われる、精神神経学会のシンポジウムにて臨床的知見について発表を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

コロナウイルス感染症流行による影響で、研究推進が滞ってしまったが、今までのデータを整理して、令和3年に、学会発表を行うことができた。また、米国データベースを用いたデータ解析研究を行い有益な結果を報告している。
これまでのデータは2022年6月に行われる精神神経学会シンポジウム等で発表の予定であり、進捗はやや遅れているものの、概ね目標は達成していると考えている。

今後の研究の推進方策

今後は、論文を英語にまとめ、国際雑誌に投稿を行っていく。

次年度使用額が生じた理由

令和3年度は、コロナウイルス感染症流行の関係で、患者の評価などが行われず、抗体測定などを行うことがなかった。また、学会もWeb開催になり、費用もかからなかったため、残金が発生した。
令和4年度も、コロナウイルス感染症の影響で、研究推進が遅れる可能性があるものの、最終年度であり、データの取り残しがないように検査を行うことと、多
くの学会発表や、論文投稿などを行うことで、残金をすべて使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] シンポジウム「抗体介在性自己免疫性脳炎と精神疾患」にて、「免疫性精神病と甲状腺抗体陽性の精神科疾患患者におけるバイオマーカーとしての自己抗体について」2021

    • 著者名/発表者名
      千葉 悠平,阿部 紀絵,服部 早紀,伊倉 崇浩,斎藤 知之,須田 顕,藤城 弘樹,勝瀬 大海,西野 精治,菱本 明豊
    • 学会等名
      第117回日本精神神経学会学術総会
  • [学会発表] 免疫性精神病患者の免疫療法後の長期的予後と脳微細構造の変化について2021

    • 著者名/発表者名
      千葉 悠平, 阿部 紀絵, 勝瀬 大海, 高橋 幸利, 須田 顕 , 服部 早紀, 吉見 明香, 浅見 剛 , 西野 精治, 菱本 明豊
    • 学会等名
      第117回日本精神神経学会学術総会

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公開日: 2022-12-28  

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