本研究では、難治性精神疾患患者において、抗NR1、NR2抗体陽性であることがわかり、免疫療法を行った患者において、MRI画像のDTI解析を行った。結果回復が遅れている患者においては、回復がみられた患者と比較して、脳の複数の部分で、MD値が大きくなっていることが明らかとなり、脳微細構造の異常を指摘していると考えられた。この結果は、令和3年度に行われた、日本精神神経学会学術総会にて、シンポジウム等で、発表をおこなった。 また、解析中に活用したADNIデータを用いて、アルツハイマー型認知症の前駆期において、MMP-9と呼ばれる免疫関連物質が変化している可能性を見出した。
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