HeLa-S3(子宮頸癌細胞)を用いて照射と抗癌剤シスプラチン(CDDP)の併用効果に関する基礎的検討を実施した。X線照射と抗癌剤が単独・併用にて腫瘍細胞に傷害を与える線量と薬剤濃度を細胞のDNA合成阻害とコロニー形成能を指標として検討した。照射とCDDPの併用(1.25-2.5μl/ml)にて顕著な腫瘍細胞の増殖抑制効果が認められた。また、HeLa-S3細胞を移植したヌードマウスでは、照射10日後に再増殖が見られる6Gyで3回の局所照射後にCDDPの500-1000μg/kg投与で明らかな腫瘍増殖抑制効果が認められた。これは照射線量と低用量抗癌剤の併用効果を示す結果と思われる。
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