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2020 年度 研究成果報告書

FDG-PET/CTによる大動脈動脈硬化の定量的評価法の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 17K16456
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 放射線科学
研究機関長崎大学

研究代表者

井手口 怜子  長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 助教 (10457567)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード18F-FDG PET/CT / 動脈硬化 / 血管炎 / IgG4関連疾患
研究成果の概要

18F-FDG PET/CTはブドウ糖類似物質であるFDGを用いた核医学検査で、ブドウ糖代謝が盛んな組織に集積する。腫瘍診断に用いられているが、近年、炎症性疾患に対する有用性が注目されている。本研究では18F-FDG PET/CTを用い、動脈硬化のみでなく血管炎やIgG4関連疾患といった血管に炎症を来す疾患についてFDGの集積を測定し、病態解明について試みた。
動脈壁におけるFDGの集積は血管炎やIgG4関連疾患の活動性評価に有用であり、形態学的な異常が出現する前に評価が可能であることが示唆された。更に動脈壁でなく脾臓の集積が炎症の程度を反映していることがわかった。

自由記述の分野

放射線診断学

研究成果の学術的意義や社会的意義

血管に炎症を来す疾患は様々なものがあり、診断や活動性の評価は臨床的な検査のみでは時に難しい。CTやMRI、超音波検査など形態学的な評価も必要であるが18F-FDG PET/CTを撮像することで、機能的な評価が可能となる。今回の研究で血管に炎症を来す疾患の診断や病勢把握に18F-FDG PET/CTが有用であることがわかった。さらに血管のみでなく脾臓など他の臓器も炎症の程度を反映していることが示唆され、炎症本態の解明に近づくことができたと考える。

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公開日: 2022-01-27  

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