研究課題/領域番号 |
17K16461
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
門田 善仁 宮崎大学, 医学部, 助教 (20783088)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | NODDI / DWI / Brain metastasis / Glioblastoma |
研究実績の概要 |
【目的】高齢者で頻度の高い膠芽腫と単発性転移性脳腫瘍の鑑別は時に困難である。我々は、新しい拡散強調像の技術であるNeurite orientation dispersion and density imaging (NODDI) を用いて、膠芽腫と単発性転移性脳腫瘍における術前鑑別の有用性について検討した。【方法】未治療の膠芽腫9例、単発転移性脳腫瘍6例を対象に、NODDIの情報を得るために複数のb値 (b=0、1000、2000) で拡散強調像を撮像し、得られた拡散強調像からMatlab tool boxで後処理を行い、intracellular-、 extracellular-、 isotropic volume fraction (VIC, VEC, VISO) マップを作成し、同じデータからApparent diffusion coefficient (ADC) マップとfraction anisotropy (FA) マップを作成した。これらのマップ内における腫瘍充実部内、腫瘍周囲浮腫を関心領域として、定量評価を行い、area under the receiver operating characteristic curve (AUC) を作成した。【結果】VECマップにおける腫瘍周囲浮腫は、単発転移性脳腫瘍に比べ、膠芽腫で高値 (p<0.05)を示した。また、VISOマップにおける腫瘍周囲浮腫は膠芽腫に比べ、単発性転移性脳腫瘍で高い傾向がみられた。そのほかのマップでは有意差は認められなかった。5つのマップのうち、VECが最も高い診断能を示した。VECマップでの閾値を≧0.48において、両腫瘍の鑑別は感度100%、特異度83.3%、AUCは0.87であった。【結論】NODDIを用いた腫瘍周囲の信号評価は、膠芽腫と転移性脳腫瘍の鑑別の助けとなる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画に沿って、検査を行い、得られた結果の統計解析後、論文作成を行った。論文投稿し、アクセプトを得られた状態であるため
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今後の研究の推進方策 |
神経膠腫患者を対象として、病変範囲と考えられるT2強調像での異常信号域について、NODDIを用いた異常信号域の信号評価、範囲の評価を行い、NODDIの有用性を検討する予定としている。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定している次の研究が停滞しているため、次年度使用額が生じている。 助成金は得られたデータ保存のための備品や研究の進行に応じて、必要な物品、情報収集のための旅費に対して、使用したいと考えている。
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