研究課題
若手研究(B)
子宮頸癌に対して標準治療として行われる外照射と腔内照射の線量を合算し、骨折の発生に関して閾値線量が存在するかを検討した。腰椎や腸骨、仙骨、坐骨では明らかな閾値線量は認められなかったが、恥骨のV30Gy>75%、V40Gy>55%、V50Gy>25%がDVH上の閾値線量を同定でき、このような線量パラメータを持つ症例に関しては有意に恥骨骨折の発生リスクが高まることが同定出来た。現在論文作成を終了しており、投稿作業を進めている。
放射線治療
子宮頸癌の治療に関して、骨折の発生リスクは今までの研究では低く見積もられていた。また、日本の標準照射方法である中央遮蔽を用いた外照射、および腔内照射の線量を両方合算して骨折を起こす閾値線量を示した研究は非常に限られていた。今回この閾値線量を用いることで放射線治療に際して骨折予防をより積極的に行うことが可能になると考えられる。