2016年4月~2017年10月の間に頭部MRIが施行された患者で、過去5回以上の造影剤投与歴がある患者の頭部T1強調像を遡及的に確認した(Kanda, et al. Radiology. 2015)。対象となった患者の単純T1強調像にて、全例で軽度~中等度の信号上昇を認めた。診察記事上では、巧緻運動機能や高次脳機能への影響を 疑う記載は認めなかった。 続いて神経心理テスト、安静時脳機能MRIおよ拡散テンソル画像などadvanced MRI撮影の依頼を試みたが、それぞれの検査が比較的時間のかかるものであり、 患者自身の同意を得ることが出来なかった。
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