2018年度は12例のPET検査を実施した:心不全8例とコントロール症例4例。 研究計画の内容に沿って解析を実施しており、安静時における心筋血流量と、心臓交感神経の節前機能評価を行っている。 少数での解析であるが、これまでの研究成果を2019年3月に行われた第83回日本循環器学会学術集会にて発表した。 以前に実施した左室駆出率の低下した心不全患者の結果と同様に、左室駆出率の保たれた心不全患者においても心臓交感神経-節前機能の低下が示唆される結果となっている。ただし、その低下の程度の分布は幅が広く、機能低下と関係する因子を分析する必要がある。 研究計画での症例総数は約20例としており、現在のところ13例を登録し、引き続き研究を現状のペースで進めていく予定である。
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