研究課題/領域番号 |
17K16470
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
菊池 祥平 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (90771709)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 心臓交感神経機能の低下 |
研究実績の概要 |
2019年度は4例のPET検査を実施した:心不全2例とコントロール2例。 研究計画の内容に沿って解析を実施しており、安静時における心筋血流量と、心臓交感神経の節前機能評価を行っている。当初は7例/年のPET検査を実施する予定であったが、一時期PET装置の故障のため検査が行えない時期が生じてしまい、検査件数が減少した(現在は修理にて検査を再開)。しかし現在のところ合計17例を行っており、2020年度(最終年)内には、研究計画の20症例を遂行できる予定である。 2018年度までの研究結果を第83回日本循環器学会学術集会(2019年3月)にて発表したが、その後の症例の蓄積が少なかったため、今年度は新たな研究発表が行えなかった。 これまでの研究データにおいては、左室駆出率の低下した心不全と同様に、左室駆出率の保たれた心不全においても心臓交感神経機能が低下している。しかし、左室駆出率の保たれた心不全における心臓交感神経機能の低下の程度は症例ごとでバラツキが大きく、心臓交感神経機能の低下に関係する背景因子を分析している。これまでの研究結果について、2020年9月に予定されている日本心臓病学会にて報告する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初は7例/年のPET検査を実施する予定であったが、一時期PET装置の故障のため検査が行えない時期が生じてしまい、検査件数が減少した。
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今後の研究の推進方策 |
現在のところ合計17例を行っており、2020年度(最終年)内には、研究計画の20症例を遂行できる予定である。 左室駆出率の保たれた心不全における心臓交感神経機能をPET検査で評価し、今年度内に研究結果を分析し、学会にて研究発表を行い、論文化する。
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次年度使用額が生じた理由 |
PET検査装置の故障により一時検査が行えず、検査数が減少したため。 現在は復調しており次年度に検査を追加して行う予定である。
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