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2022 年度 実績報告書

SWIおよびIVIM-MRIを用いた子宮筋腫と肉腫の鑑別能の検討

研究課題

研究課題/領域番号 17K16471
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

山田 幸美  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (60785773)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワードIVIM / SWI / T2*WI / 子宮筋腫 / 子宮肉腫 / MRI
研究実績の概要

非造影MRIで非侵襲的に組織の灌流に関する情報を得る方法として、IVIM(intravoxel incoherent motion)-DWI(diffusion-weighted image)があり、本研究では良性の子宮筋腫及び悪性の子宮肉腫において、両者の鑑別におけるIVIM-MRIの有用性を検討する。また、微小出血の検出に優れる磁化率強調画像(Susceptibility-weighted imaging: SWI)またはT2*WI(T2*-weighted image)も追加し、良悪性鑑別に寄与しうるか評価した。子宮肉腫、サイズの大きな筋腫(変性/変異型筋腫を含む)を疑う症例をあわせ計38例を対象とし、現有する3テスラMRI装置を用い、IVIM-DWI、SWI/T2*WIを含めた撮像を行った。複数のb値を用いたDWIを撮像後、現有するワークステーションを使用し、ADCに加えてIVIMパラメータ(D、D*、f)を算出した。また、SWI/T2*WIにて出血を疑う低信号域を評価し、術後の病理組織像と対比した。
結果は良性が33例、悪性が5例であった。良性病変のADC、D、D*、fの平均値はそれぞれ1.02(x10-3mm2/sec)、0.89(x10-3mm2/sec)、174.85(x10-3mm2/sec)、19.87(%)であり、悪性病変では1.06、0.92、239.92、20.06であった。SWI/T2*WIでの低信号域は良性病変では9例でみられ、病理で出血が確認された症例が2例、悪性病変では低信号域が5例でみられ、4例で出血が確認された。D*の値は良性ではばらつきがあったが、悪性では良性病変の値とのオーバーラップはあるものの、全体に高い値を示した。また、悪性ではSWI/T2*WIでの低信号域を全例で含有しており、病理組織でも出血が証明された症例が多かった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [学会発表] Benign multicystic peritoneal mesotheliomaの4例2022

    • 著者名/発表者名
      笹倉康照、高畑暁子、山田幸美、戸山保千代、寄木香織、森泰輔、長峯理子、山田惠
    • 学会等名
      第23回 JSAWIシンポジウム
  • [図書] 画像診断増刊号42巻11号p139-141 画像でみかける偶発的所見のマネジメント2022-あなたならどう書く? 「子宮変性筋腫と平滑筋肉腫」2022

    • 著者名/発表者名
      山田幸美、高畑暁子
    • 総ページ数
      236
    • 出版者
      学研メディカル秀潤社
    • ISBN
      978-4-7809-0455-0
  • [図書] 画像診断増刊号42巻11号p147-149 画像でみかける偶発的所見のマネジメント2022-あなたならどう書く? 「骨盤静脈叢の拡張」2022

    • 著者名/発表者名
      山田幸美、高畑暁子、蘆田浩、藤井佳美
    • 総ページ数
      236
    • 出版者
      学研メディカル秀潤社
    • ISBN
      978-4-7809-0455-0

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公開日: 2023-12-25  

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