• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実施状況報告書

親油性白金系抗癌剤のemulsion化による薬剤送達最適化の試み

研究課題

研究課題/領域番号 17K16489
研究機関日本医科大学

研究代表者

安井 大祐  日本医科大学, 医学部, 助教 (00755001)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード抗癌剤 / エマルジョン / 乳膜化
研究実績の概要

昨年度に基礎的検討を行なったミリプラチンsolid-in-oil-in-water emulsion(s/o/w)を用いて動物実験を施行した。s/o/w emulsionは20μmのSPG膜を用い、界面活性剤として0.8w%のHCO60を使用して作成した。作成後は光学顕微鏡にて単分散系emulsionが得られていることを確認した。
VX2腫瘍を肝左葉に移植したウサギに対して、移植2週間後に実験を行った。大腿動脈を外科的に露出してシースのカニュレーションを行い、透視下にマイクロカテーテルを総肝動脈まで進めて、選択的に抗癌剤を投与した。
まずは手技を確立するために、健常なウサギ1羽に対して血管造影を行った。その後対照群4羽・実験群3羽に対して肝動脈化学塞栓術を施行した。対照群においては、従来法により作成されたミリプラチンsuspensionを、実験群においてはs/o/w emulsionをそれぞれ0.1mL投与した。全被験体において手技は成功した。2日後に屠殺して肝臓を摘出し、病理組織学的評価を行なった。評価項目としては、HE染色による腫瘍壊死範囲、胆管虚血・胆嚢炎の有無及びオイルレッドO染色による腫瘍内外へのリピオドール集積とした。なお治療の前後及び屠殺直前に造影CT及び単純CTを撮影して、腫瘍内へのリピオドール集積を放射線学的に評価した。結果については現時点ではまだ全てが出揃っておらず、解析中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定通り研究は進んでいる

今後の研究の推進方策

来年度に追加の実験を行なった後、結果を全て総合して評価を行う。その後学会・論文発表を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

実験スケジュールの関係で実験施行日が3月末であったため、それに伴うデータ解析等の費用の請求が翌年度になるため

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)

  • [学会発表] Novel treatment strategy for locally-advanced hepatocellular carcinoma2018

    • 著者名/発表者名
      Daisuke Yasui
    • 学会等名
      JSIR & ISIR 2018
    • 国際学会
  • [学会発表] Percutaneous intervention for tricuspid valve vegetation under2018

    • 著者名/発表者名
      Daisuke Yasui,Tatsuo Ueda,Fumie Sugihara,Hidemasa Saitou,Izumi Tanaka,Yasuo Miyagi,Satoru Murata, Hiroyuki Tajima,Shin-ichiro Kumita
    • 学会等名
      12th Symposium of the Japanese Scandinavian Radiological Society
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi