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2018 年度 研究成果報告書

肥満外科手術後の腸内・口腔内細菌叢の変化と肥満関連健康障害の改善機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K16513
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 外科学一般
研究機関岩手医科大学

研究代表者

馬場 誠朗  岩手医科大学, 医学部, 助教 (90573064)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワード肥満外科手術 / 高度肥満症 / 腸内・口腔内細菌叢 / 肥満関連健康障害
研究成果の概要

高度肥満症に対する腹腔鏡下スリーブ状胃切除術(LSG)における腸内細菌叢の変化について検討した。LSG群(12例、平均BMI 42.4 kg/m2)とコントロール群(14例、BMI 23.4 kg/m2)について腸内細菌叢を解析した。LSG後1年の超過体重減少率57%と良好であった。LSG前の腸内細菌叢は、Firmicutes門の割合が高く、Bacteroidetes門が低かった。LSG後には、Firmicutesの減少とBacteroidetesの増加を認めた。口腔内細菌叢も同様の傾向を示した。
LSG後は良好な減量効果が得られ、腸内細菌叢がコントロール群と同様な分布へ変化していた。

自由記述の分野

消化器外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

腹腔鏡下スリーブ状胃切除術(LSG)により、食事制限や運動療法以上の減量効果が得られた。高度肥満症LSG前の腸内細菌叢は、非肥満者とは異なる分布を示していた。LSG後には非肥満者と同様の分布に変化した。また、2型糖尿病を有した10例では、HbA1cとHOMA-IRが低下し、術後3か月で全例が寛解した。そして、腸管バリア機能回復とインスリン抵抗性改善の関与が報告されているAkkermansia muciniphilaが増加していることも確認した。これらの結果から、今後は低侵襲で低コストな治療の提供、国の医療費削減という社会的貢献を兼ね備えた新たな治療に発展させられる可能性がある。

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公開日: 2020-03-30  

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