rBC2LC-Nレクチンに抗がん化合物をconjugateしたものを膵癌担癌マウスに投与することで、著しい抗腫瘍効果を示した抗がん効果は膵癌腹膜播種について確認されており、実験系は大腸癌腹膜播種と同一で進行可能であると考えた。手術で保管したヒト大腸癌24例のホルマリン組織をレクチン染色を行ったところ21例が強陽性、3例が弱陽性であり膵癌同様に大腸癌においてもrBC2LC-Nレクチンに対する親和性を確認した。大腸癌細胞株についてはHT-29、LoVo、LS174T、DLD-1を選択した。この4つのセルラインにrBC2LC-N-PE38を投与すると、HT-29において抵抗性があることがわかった。
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