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2018 年度 研究成果報告書

膵癌における線維化の抑制と癌関連線維芽細胞を標的とした新規治療薬の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 17K16529
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 消化器外科学
研究機関群馬大学

研究代表者

新木 健一郎  群馬大学, 大学院医学系研究科, 助教 (60431706)

研究協力者 調 憲  
石井 範洋  
播本 憲史  
久保 憲生  
渡辺 亮  
五十嵐 隆通  
塚越 真梨子  
梅澤 一夫  
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワード癌関連線維芽細胞 / コノフィリン / 膵癌
研究成果の概要

コノフィリン(CnP)は肝線維化を抑制することからCnPで抑制した癌関連線維芽細胞(CAF)が膵癌に与える影響を評価した。
CnPによりCAFの増殖が抑制され、CAFが産生したIL-6,IL-8,CCL2,CXCL12などサイトカインを抑制し、抗癌剤(GEM)抵抗性を改善させた。膵癌細胞とCAFを同時に接種するマウス皮下腫瘍モデルを用いてControl(無治療),CnP単独治療、GEM単独治療、CnP+GEM治療の4群に分けて治療を行うと、CnP+GEM治療群は他の3群よりも著明な腫瘍縮小を認めた。
以上より、コノフィリンはCAFとサイトカイン産生を抑制し、膵癌の治療薬となることが示唆された。

自由記述の分野

消化器外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

コノフィリンによる線維化抑制作用により、膵癌の癌関連線維芽細胞(CAF)が制御され、膵癌の増殖や腫瘍進展が抑制された。またコノフィリンによってCAFから分泌が抑制されるサイトカインを同定し、一連の作用機序が解明された。細胞・動物実験ともに制癌剤耐性実験から制癌剤にコノフィリンを併用することによる治療効果の上乗せが確認された。よって、膵癌の既存治療にはない革新的な治療に結びつく可能性がある。

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公開日: 2020-03-30  

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