術前治療後に根治術を施行した食道扁平上皮癌88例の切除標本においてmtDNAコピー数を測定。mtDNAコピー数低値群で有意に化学療法の病理組織学的効果が乏しかった。ミトコンドリア転写因子A(TFAM)をshRNAでknockdown(KD)し、mtDNAコピー数減少細胞株を樹立した(TE8:約40%、TE11:約60%)。抗がん剤感受性を比較したところ、mtDNAコピー数が減少した細胞では、抗がん剤の感受性が低下していることがわかった。また、同様の結果が皮下腫瘍モデルでも確認でされた。 以上の結果よりmtDNAコピー数減少細胞は、抗がん剤に対する治療抵抗性があることを確認した。
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