マイクロRNAの発現量と大腸がん患者に対するペプチドワクチン療法の効果との関係を探索したところ、がん細胞および間質部のmiR-125b-1が低値の症例、ならびにmiR-378a低値の症例は、試験療法群(HLA-matched)において、本療法後の予後が良好であり、対象群(HLA-unmatched)では差が見られなかった。これにより、これらのマイクロRNAは免疫療法の効果と関連する有用なバイオマーカーとなり得る可能性がある。また、in situ hybridizationにより組織切片中の局在を解析したところ、miR-125b-1は間質の線維芽細胞と単核細胞で強い発現を示すことを確認した。
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