胃癌は近年5つのサブタイプに分類されると報告されており、MSIはその一つであることから生物学的に重要な分野であるとともに、近年注目されている免疫チェックポイント阻害剤のターゲットとしてMSI悪性腫瘍は今後も研究の発展が必要とされている。 今回我々の研究により、これまで予後不良因子とされていたEGFR高発現がMSI胃癌では異なる生物学的意義を持つ可能性が示唆された。 さらに、EGFR A13リピートはMSI胃癌で高率に塩基欠損を示していたことから、バイオマーカーの開発が求められているMSI腫瘍の治療において新たなマーカーの候補となりうる可能性が示唆された。
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