マウスの系統による血管新生能の違いに着目し、血管新生能の高いマウスに発現しているmicroRNAの中に血管新生能を有するmicroRNAが存在しているのではないかと考え、本研究は血管新生を誘導するmicroRNAを同定することを目指している。 前年度に同定した血管新生能を有する可能性が高い14個のmicroRNAをエクソソームに内包させて、マウス下肢虚血モデルに筋注投与し、投与14日後のドップラーによる血流評価により、血管新生能を有する可能性が高い14個のmicroRNAの順位付けを行った。それぞれのmicroRNAを内包させたエクソソームを筋注投与した1群のマウスは6匹で実施した。 また、順位付けにより、上位4個のmicroRNAが共通して、3’UTR に結合する可能性がある遺伝子を、target scan algorithms 解析で抽出し、その遺伝子に対するshRNAベクターを作製した。in vitro解析として、そのshRNAを培養細胞に導入し、血管新生に関与する遺伝子の発現に影響するか否かqPCRで解析した。
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