マウス動脈瘤モデルにおいて、DPP-4阻害薬による瘤形成抑制効果の機序は明らかになっていない。CD26(DPP-4)はT細胞やマクロファージにも発現しており、DPP-4阻害薬がそれらの増殖、活性化を制御することによって瘤形成を抑制する可能性に着目した。in vitroでは、マクロファージ(RAW264.7)をLPSで刺激して炎症促進型に誘導し、real time PCRでmRNA発現を評価した。M1マクロファージマーカーであるiNOSは上昇していた。一方M2マーカーであるArg-1は変化していなかった。今後は薬剤投与による形質変化、in vivoでの検証を行っていく。
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