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2019 年度 研究成果報告書

てんかんモニタリング入院精査の心理社会的介入効果の実証:術前多施設コホート研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17K16623
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 脳神経外科学
研究機関東北大学

研究代表者

藤川 真由  東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (80722371)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードてんかん / 心理社会的評価 / リハビリテーション心理学 / 脳神経外科 / QOL / セルフスティグマ / 患者教育 / 就労支援
研究成果の概要

てんかんモニタリングユニット(EMU)入院の主目的は術前精査であるが、患者の社会復帰やquality of life(QOL)改善に直結する包括的てんかん診療が求められている。本研究では、EMU入院の心理社会的介入効果を解明することを目的とし、精査の予後と社会的転帰を検証した。その結果、EMU入院精査の患者満足度は総じて概ね高く、その意義や有用性を示す一つのエビデンスとなった。また、患者の難渋する治療の背景には、高いセルフスティグマや低い障害受容、就学・就労問題等の心理社会的問題が直接的に患者のQOLに影響していた。本研究の知見により、EMU入院の役割が根本的に拡大しうると期待される。

自由記述の分野

てんかん学、リハビリテーション心理学、神経心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の意義は、診断や術前精査が主目的のてんかんモニタリングユニット入院精査に、心理士の心理社会的評価を導入し、医学・心理・社会のデータを同時解析したことで、患者の全体的な生活の質(QOL)の要因を同定したことにある。その結果、医学面のみならず心理社会的要因がQOLに直結していることが明らかになった。故に、てんかん診療には、心理的介入や地域支援、社会的啓発活動を内包したシステム構築が急務である。

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公開日: 2021-02-19  

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