小児もやもや病患者72例を対象としてp.R4810K多型の遺伝子型を同定した。もやもや病患者全体ではヘテロ接合体(AG型)が多いが、予後不良の劇症型もやもや病では野生型(GG型)が多かった。さらに、劇症型もやもや病患者6例に対して、全エクソーム解析を行った結果、病的意義の高い新規変異p.H4058Pを1例で検出した。 複数の劇症型もやもや病に共通する新規変異は今のところ検出されていないが、全エクソーム解析によって得られた遺伝子情報量は莫大で、情報処理に多くの時間を要するため、今後も継続してデータ解析を行っていく。
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