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2019 年度 実施状況報告書

表面微細形状を有する脳血管内治療用カテーテルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K16657
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

西川 祐介  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (40625993)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードcatheter
研究実績の概要

本研究では表面微細形状のあるカテーテルを作成し、従来の表面コーティングのカテーテルとの性能を比較検討することが目的である。前年に引き続きカテーテルの摩擦力を測定するための血管モデルの作成および検討を行った。血管モデルはガイディングカテーテルの誘導を想定して大動脈弓部から頭蓋頸椎移行部の内頚動脈までとした。
【血管壁のみのモデル】3Dプリンターを用いて血管壁のみのモデルを作成した。血管の弾性や拍動を再現するために、素材はシリコンで壁が薄めのモデルを作成したが、充填剤を抜くと支持性が非常に弱く、元の形状を維持することが難しかった。このためモデルとしては採用できなかった。
【血管内腔をくり抜いたbox型モデル】同様に3Dプリンターで箱型の樹脂から血管内腔部分をくり抜いた形の血管モデルを作成した。支持性は問題なく半透明のため外観から内部を確認することができたが、素材の問題から全体が非常に硬く、血管の拍動を再現することができなかった。このため十分な条件でカテーテルの摩擦係数測定はできないと判断し、測定用の血管モデルとしては採用できなかった。
従来の計画では作成した血管モデルでカテーテルの摩擦係数を測定し、作成している表面微細形状をもつカテーテルのデザインとして改善点を検討する予定であったが、現時点ではまだ摩擦係数の測定を行う段階に進めていない。今後は研究協力者ともより連携をとって、研究の段階を進めていく予定である。
また本研究を進めていく中でどのような症例に対してカテーテルの誘導が困難であるかどうかを検討し、学会発表し論文作成中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

血管モデルの作成に時間を要している。研究者間のミーティングではカテーテルの性能を比較するためには適切な血管モデルが必要という判断になっている。血管モデルの作成を繰り返しているが現時点で適切なモデルが作成できていない。次の血管モデルに関しては現在検討中である。

今後の研究の推進方策

共同研究者とも協議を重ねてモデルの作成と実験を進めていく必要がある。
①適切な血管モデルの作成
②カテーテルの摩擦力を測定する
③表面微細形状をもつカテーテルを作成し、摩擦力を測定することで従来のカテーテルとの比較を行う。

次年度使用額が生じた理由

研究代表者は2019年10月17日からフランス、パリに出張中であった。そのため研究期間を延長し、次年度の実験でも研究費が使用できるように考慮した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Selection of appropriate inner catheter for placement of guiding catheter2019

    • 著者名/発表者名
      Yusuke Nishikawa
    • 雑誌名

      Journal of Neuroendovascular Therapy

      巻: 13-3 ページ: 120-124

    • DOI

      10.5797/jnet.oa.2018-0090

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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