アポトーシス誘導遺伝子caspase 3ノックアウト(casp3 KO)マウスを用いて、椎間板変性における機能解析を行った。 Casp3 KOマウス腰椎椎間板細胞に血清除去モデルを用いてアポトーシスを誘導したところ、野生型マウス椎間板細胞と比較しアポトーシスの誘導が抑制された。マウス腰椎椎間板穿刺変性モデルでは、casp3 KOマウスで野生型マウスと比較し穿刺後早期の椎間板組織変性所見が軽度であったが、加齢性自然発症椎間板変性モデルでは椎間板組織変性は同等であった。 外因性椎間板組織変性にcaspase3が強く関与しており、本遺伝子発現の抑制が椎間板組織の変性制御に有用である可能性が示唆された。
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