白色家兎を用いて、FGF-2をハイドロキシアパタイトとともに担持したステンレス創外固定固定ピン(Ap-FGFピン)の効果を検証した。コーティングなし(SS群)、アパタイトコーティングのみ(Ap群)、Ap-FGFコーティング(Ap-FGF群)、FGF担持量を増やすために、追加浸漬を行ったFGF+群の4群を用いて検証を行った。抗感染性に関しては各群間で有意差が得られなかったが、Fixation Index(挿入トルクと抜去トルクの比)で力学的な検討を行ったところ、Ap-FGF群は骨固定性の向上に寄与していことが示された。Ap-FGFコーティングはステンレスにおいても有用な可能性がある。
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