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2017 年度 実施状況報告書

エクソソームによる骨肉腫の転移メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K16692
研究機関広島大学

研究代表者

古田 太輔  広島大学, 病院(医), 助教 (30781645)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2019-03-31
キーワードエクソソーム / 骨肉腫 / 転移
研究実績の概要

骨肉腫腫瘍動物モデルの作成に難渋したため、進行が遅延しており実績はこれからとなる。
その理由としてヌードマウスのゲージを確保することが、他科の先生が独占によりin vivoでの研究が遅延したことが理由としてあげられる。平成30年4月にゲージの確保可能となりin vivoでの実験を開始した。HOSと143B骨肉腫株をマウスの皮下、膝関節内、大腿骨内の3郡分けて投与した。最善の結果を得られるモデルを選択予定であるが、現在、腫瘍の生着、転移について観察中であるが、細胞を投与後4週間が経過して、皮下の腫瘍モデルは生着していることが確認できた。しかし膝関節内はレントゲン、CTでも明確ではないが、腫脹を認めている。もし免疫系の影響により生着、転移がしにくい場合は胸腺を切除して、免疫系を抑制して腫瘍モデルを作成する予定である。
一方でHOSと143B、さらにはLM8の骨肉腫細胞株から放出されるエクソソームによるin vitroでの実験は進行しており、骨肉腫の転移に関与する因子をmiro RNA,糖鎖の分析を行った。これらの関連因子と予測されるmiRNA、糖鎖を用いて骨肉腫の動物モデルの確立と同時に実験をを進行して行く予定である。さらに現在in vitroにおいて予測される関連因子の骨肉腫細胞株の遊走能、増殖能、血管新生能への影響について検討中である。現段階での結果としてHOS、143Bの骨肉腫細胞株から放出されるエクソソーム内に含まれているmiRNAに相違があり、転移能に関与していると推測される。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

腫瘍モデルの作成に時間を要した。理由としてはヌードマウスのゲージの確保に時間を要したことが原因である。マウスの免疫機構があり、骨肉腫の生着、転移が予測よりも進まなかったことが原因である。そこで胸腺を切除したりと、免疫を少し低下させて腫瘍モデルの作成を行っている。現在転移モデルの確立が7月ころまでかかることが予測される。しかし一方でHOSと143Bのvitroでのエクソソーム解析が進んでいる。

今後の研究の推進方策

腫瘍モデルが確立されればvitroのデータをもとに急速に実験が進行することが予測される。2019年の日整会基礎、日整会、2020年のORS(国際学会)に投稿し2020年には論文にできるように早急に仕上げる予定である。

次年度使用額が生じた理由

本来予定していた動物モデル作成に遅延が生じたため、計画通りに実験が進まず、その分次年度使用額が生じた。次年度では腫瘍モデル用のヌードマウスの購入、エクソソームのmiRNAなどのPCR解析、画像解析などにお金を使用する予定である。

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公開日: 2018-12-17  

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