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2019 年度 実績報告書

エクソソームによる骨肉腫の転移メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K16692
研究機関広島大学

研究代表者

古田 太輔  広島大学, 病院(医), 助教 (30781645)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードMSC由来エクソソーム / エクソソーム / 骨肉腫 / miRNA
研究実績の概要

悪性骨軟部腫瘍の転移を予測する腫瘍マーカーはまだほとんどない。近年、腫瘍から放出されるエクソソームが転移に関与していると報告され、注目が集まっている。エクソソームに注目して研究してきた。そこで我々は悪性骨軟部腫瘍から放出されるエクソソームを解析し新しい転移予測因子を発見することを計画した。さらに我々はMesenchymal stem cell(以後MSC)由来エクソソームには組織再生に関与していることを検証してきたが、体内環境の恒常性維持機能も有しているのではないかと推測している。そこでMSC由来エクソソームが悪性骨軟部腫瘍の転移を抑制できるかを検討することを計画した。
まずは悪性腫瘍(骨肉腫細胞)から放出されるエクソソームを解析した。我々の研究では、タンパクレベルではHoshinoらが報告している接着因子であるインテグリン(Hoshino A et al; Nature vol 527 329-335,2015)や成長因子に特に有意な差を見つけることが出来なかった。miRNAの解析においてはすでに我々のチームで報告しているmiRNA143(Shimbo K et al; Biochem Biophys Res Commun. 2014 Mar 7;445:381-7)がダウンレギュレーションされていたが、新たな因子としてはmiRNA23a, miRNA26aのダウンレギュレーションを認めたが有意差がでるほどの因子ではなく、新たな転移予測因子の発見には至らなかった。
そこで骨肉腫転移抑制効果の報告のあるmiRNA143をMSC由来エクソソームに過剰に含有させて、Hoshinoらの報告に基づいて骨肉腫腫瘍モデルに投与することにより肺転移を抑制できるかを検討しており、現段階では肺転移をMSCエクソソームで抑制できることは証明できていない。

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公開日: 2021-01-27  

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