研究課題/領域番号 |
17K16724
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
渡部 達範 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (30748330)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 反跳痛 |
研究実績の概要 |
神経ブロックは良質な術後鎮痛を提供できる利点がある一方で、薬剤の効果が切れてくると神経ブロックを行わなかった場合よりも痛みが強くなる「反跳痛」を引き起こす場合がある。これまで申請者らはフラビン蛋白蛍光イメージング法を用いて神経切断や虚血により引き起こされる伝導遮断が代謝型グルタミン酸レセプター(mGluR)や一酸化窒素(NO)を介して脊髄可塑性変化を引き起こし、異常感覚を引き起こすことを示してきた。神経ブロックは局所麻酔薬を用いて伝導遮断を起こすことでその効果を発揮することから、反跳痛の発生機序にも脊髄可塑性変化が関係している可能性がある。本研究の目的はフラビン蛋白蛍光イメージング法を用いて反跳痛の発生メカニズムを解明することである。 当該年度は反跳痛モデルマウスの作成に取り組んだ。術後痛モデルを、神経ブロックを併用した群と併用しない群に分けて作成した。作成したモデルマウスにvon Frey filamentを用いたvon Frey testを行い、逃避閾値を測定した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
実験系に即した時間経過を持つモデルの作成に難渋している
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今後の研究の推進方策 |
モデル作成後、フラビン蛋白蛍光イメージング法を用いて脳および脊髄を観察する。
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次年度使用額が生じた理由 |
進行状況の関係で、必要と思っていた機材が1年目には不要であった。そのため2年目に持ち越している。
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