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2021 年度 実績報告書

β遮断薬はICU-AWを予防しうるか

研究課題

研究課題/領域番号 17K16729
研究機関京都大学

研究代表者

瀬尾 英哉  京都大学, 医学研究科, 助教 (40782652)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
キーワードICU-AW / 筋萎縮 / 敗血症 / カテコラミン / β遮断薬
研究実績の概要

本研究期間において「ICU-AWの増悪因子がカテコラミンである」との仮説を、In vitroにおいてC2C12(マウス筋芽細胞)敗血症モデルに対し、生化学的アプローチを用いて検証した。結果、リポポリサッカライドはAtrogin-1を誘導することで近筋萎縮を誘導するが、これらの応答はカテコラミンによって増強され筋萎縮を増悪させることが判明した。カテコラミンはIL-6-STAT3経路のβアドレナリン受容体を活性化することで、LPSによって誘導されるNF-κB-C/EBPδ-atrogin-1経路の活性化を増強していることが明らかとなった。さらに、非選択的βアドレナリン受容体拮抗薬であるカルベジロールは、これら筋萎縮因子の発現量を低下させ、筋萎縮を減弱させることが判明した。
本研究結果は学術論文として報告されるとともに、「β遮断薬がICU-AWの治療もしくは予防オプションとして有用かもしれない」という臨床的に大きな意義を持つ仮説を示唆する結果となり、大きな波及効果が望まれる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Activation of the β-adrenergic receptor exacerbates lipopolysaccharide-induced wasting of skeletal muscle cells by increasing interleukin-6 production2021

    • 著者名/発表者名
      Matsukawa Shino、Kai Shinichi、Seo Hideya、Suzuki Kengo、Fukuda Kazuhiko
    • 雑誌名

      PLOS ONE

      巻: 16 ページ: e0251921

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0251921

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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