本研究では、ヒアルロン酸の分子量に着目し、前立腺癌におけるヒアルロン酸発現の意義について検討した。手術標本を採集し、ヒアルロン酸を高速液体クロマトグラフィーで解析すると、分子量150Kのヒアルロン酸を中心とした分布であることが判明した。また、高リスク前立腺癌で低分子ヒアルロン酸の割合が多い可能性が示唆された。また、新規に同定されたTMEM2の発現と前立腺癌の悪性度の関連性をパラフィン切片を用いて検討したが、前立腺癌ではTMEM2は悪性度に関与していない可能性が示唆された。TMEM2ノックアウトマウスは作成が終わり、これから検討を開始する予定である。
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