研究実績の概要 |
腎癌におけるTRIM44の発現およおび機能解析とメカニズムに関しての研究を行った。腎癌の臨床検体においてTRIM44を強発現している症例では予後が不良であった。Caki1,769Pを使った腎癌の細胞機能実験では、TRIM44の過剰発現で癌の増殖能や遊走能が促進され、TRIM44のノックダウンで抑制された。また、マイクロアレイ実験とOncomine databaseを用いてTRIM44が制御する下流シグナルのFRKを同定した。TRIM44のノックダウンで細胞増殖能が抑制されるが、FRKをノックダウンすると細胞増殖能が促進された。腎癌においてTRIM44はFRKに作用して癌の増殖を促進する可能性があることが示唆された。本研究の実験結果は論文化予定である。
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